1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. MTPを要する外傷患者に早期全血輸血で生存率改善

MTPを要する外傷患者に早期全血輸血で生存率改善

2024年3月2日  JAMA Surgery

救急科(ED)到着後最初の24時間以内に全血輸血を受けた成人外傷患者1394例(男性83%、年齢中央値39歳、外傷重症度スコア中央値27)を対象に、より早期の初回全血輸血が24時間および30日生存率の改善と関連するかどうかを後ろ向きコホート研究で評価。ED到着後24時間以内の任意の時点で大量輸血プロトコル(MTP)の補助として全血輸血を受けた患者(早期群)と未施行の患者(後期群)を比較した。 その結果、生存曲線ではED到着から1時間以内の全血輸血で生存に差が見られた 。各時点で、後期群に比べ、早期群は24時間生存率の改善と関連した(調整ハザード比0.40、95%CI 0.22-0.73、P=0.003)。早期全血輸血による生存便益は30日時点でも認められた(同0.32、0.22-0.45、P<0.001)。...