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出生前の低用量アスピリン曝露、神経発達に影響認めず

2024年3月3日  専門誌ピックアップ

アフリカ、アジア、南米で、低用量アスピリンの出生前曝露と児の神経発達との関連を、非劣性盲検化神経発達追跡試験で検討。低用量アスピリン(81mg)群またはプラセボ群に無作為化割り付けされた母親の月齢33-39カ月の児を対象に、Bayley-III(Bayley乳幼児発達検査第3版)とASQ-3(Ages and Stages Questionnaire第3版)で神経発達を評価した。主要評価項目は、Bayley-III認知尺度の複合スコアとし、4点以内の差を非劣性とした。 640例の小児(低用量アスピリン群329例、プラセボ群311例)を評価した。Bayley-III認知尺度の複合スコアは、2群間で非劣性を示した(-1、調整後の平均値-0.8、95%CI -2.2-0.60)。言語尺度の複合スコア(差0.7、95%CI -0.8-2.1)と運動尺度の複合スコア(同-0.6、-2.5-1.2)に有意差は見られなかった。Bayley-IIIスコアのいずれかの区分が70より低かった小児の割合に、2群間で差はなかった。...