超早産児、ドナーミルクと調製乳で神経発達に差はなし

母乳不足の超早産児483例（在胎期間中央値26週、出生体重中央値840g、女児52％）を対象に、栄養強化されたドナーミルクの神経発達転帰改善効果を二重盲検無作為化試験で検討。早産児用調製乳と比較した。在胎期間29週0日未満または出生体重1000g未満の乳児を組み入れた。主要評価項目は、補正年齢22-26カ月時点のBayley Scales of Infant and Toddler Development（BSID）認知スコア（54-155点）とした。 その結果、調整後の平均BSID認知スコアは、ドナーミルク群が80.7、早産児用調製乳群が81.1で有意差は認められなかった（調整後平均差－0.77、95％CI －3.93-2.39）。副次評価項目のBSID言語および運動スコアでも差はなかった。死亡率（追跡調査前の死亡）は、ドナーミルク群が13％（29例）、調製乳群が11％（25例）で（調整後リスク差－1％、同－4-2）、壊死性腸炎発生率はそれぞれ4.2％（10/239例）および9.0％（22/244例）だった（調整後リスク差－5％、同－9-－2）。体重増加は、ドナーミルク群の方が緩徐だ...