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潜因性脳卒中の再発をアピキサバンで予防できるか

2024年3月7日  Journal of the American Medical Association

米国とカナダの185施設で、潜因性脳卒中と心房性心疾患の所見を有し、心房細動を認めない患者1015例(平均68.0歳、女性54.3%)を対象に、抗凝固療法と抗血小板療法の二次性脳卒中予防効果を多施設共同二重盲検第III相無作為化比較試験で検討(ARCADIA試験)。アピキサバン投与群(507例)とアスピリン投与群(508例)を比較した。主要有効性転帰は再発性脳卒中、主要安全性転帰は症候性頭蓋内出血およびその他の大出血とした。 その結果、再発性脳卒中は、アピキサバン群の40例(年間発生率4.4%)とアスピリン群の40例(同4.4%)に生じた(ハザード比1.00、95%CI 0.64-1.55)。症候性頭蓋内出血が生じたのは、アピキサバン群0例とアスピリン群7例(年間発生率1.1%)だった。その他の大出血は、アピキサバン群の5例(同0.7%)とアスピリン群の5例(同0.8%)に生じた(ハザード比1.02、95%CI 0.29-3.52)。予定された中間解析の後に、無益性のために試験は中止された。...