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高リスク関節リウマチにアバタセプトで発症抑制か

2024年3月8日  Lancet

関節リウマチの高リスク患者213例を対象に、アバタセプトの効果を第IIb相臨床試験で検討(APIPPRA試験)。週1回のアバタセプト125mgまたはプラセボの皮下投与を12カ月間実施し、その後12カ月間追跡した。 intention-to-treat解析の結果、12カ月時点の臨床的滑膜炎または関節リウマチの発症率はアバタセプト群6%、プラセボ群29%、24カ月時点の関節リウマチへの進行率はそれぞれ25%、37%だった。24カ月間の関節炎なしのカプランマイヤー生存プロットはアバタセプト群で優勢だった(log-rank検定によりP=0.044)。境界内平均生存期間の群間差はアバタセプト群で優勢で12カ月時で53日(95%CI 28-78、P<0.0001)、24カ月時で99日(同38-161、P=0.0016)だった。アバタセプト群の疼痛スコア、機能的ウェルビーイング、QOLの改善および亜臨床的滑膜炎スコアの低下は、24カ月時点では維持されていなかった。重篤な有害事象発生件数はアバタセプト群7件、プラセボ群11件だった。...