1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 肺に近い部位ほど喫煙によるHNCリスク高い

肺に近い部位ほど喫煙によるHNCリスク高い

2024年3月9日  専門誌ピックアップ

米国10施設で、喫煙、飲酒、食習慣と頭頸部がん(HNC)発症リスクとの関連を、Prostate, Lung, Colorectal, and Ovarian (PLCO) Cancer Screening Trial参加者のネステッドコホート生存解析(参加者55-74歳)で評価した。 その結果、喫煙習慣の解析対象は合計13万9926例(女性51%、平均62.6歳)、追跡期間中央値は12.1年で、HNCを発症したのは571例だった。頭頸部の解剖学的位置が肺に近いほど喫煙によるHNCリスクは増加し、最大リスクが認められたのは喉頭がんだった(現行喫煙者のハザード比9.36、95%CI 5.78-15.15、非喫煙者との比較)。飲酒と食習慣の解析では、9万4466例を喫煙習慣の解析対象とし、追跡期間中央値は12.2年で、HNCを発症したのは264例だった。HNCリスクは多量飲酒で上昇(ハザード比1.85、95%CI 1.44-2.38)したが、全粒穀物(同0.78、0.64-0.94/1オンス/日)、果物丸ごと(同0.90、0.82-0.98/1カップ/日)、健康食指数2015でスコア化した健...