糖尿病患者のNAFLD、心血管疾患/全死因死亡リスク上昇

2型糖尿病（T2DM）患者を対象に、非アルコール性脂肪性肝疾患（NAFLD）と心血管疾患および全死因死亡の関連を全国住民対象長期コホート研究で検討。National Health Screening Programmeから779万6763例（T2DM 50万5763例）を非NAFLD（脂肪肝指数30未満）、グレード1（30以上60未満）、グレード2のNAFLD（60以上）に分類した。主要評価項目は、心血管疾患（心筋梗塞、虚血性脳卒中）または全死因死亡の発生とした。 その結果、T2DM患者の方が、非T2DM患者よりもNAFLDを有する割合が高かった（グレード1：34.06％ vs 21.20％、グレード2：26.73％ vs. 10.02％）。1000人年当たりの心血管疾患および全死因死亡の発生率は、非NAFLDからNAFLDのグレード順に上昇した。発生率はT2DM患者の方が高かった。心血管疾患および全死因死亡の5年絶対リスクは、T2DMの有無にかかわらず非NAFLDからNAFLDのグレード順に上昇した。5年絶対リスクは、T2DM＋非NAFLD患者の方が非T2DM＋グレード2のNAFLD...