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脳病理に関係なく健康的な生活習慣で認知力良好

2024年3月10日  JAMA Neurology

586例(女性70.8%、死亡時平均年齢90.9歳)の死後脳組織を対象に、ライフスタイルと死亡直近の認知、脳の病理の関連をコホート研究で検討。長期臨床病理研究Rush Memory and Aging Projectのデータを用いた。healthy lifestyleスコア、全般的な認知スコア、脳の病理(アミロイドβ負荷量、リン酸化タウ凝集体、全般的なアルツハイマー病病理、血管-脳病理、レビー小体、海馬硬化症、TAR DNA-binding protein 43:TDP-43)を評価した。 その結果、多変量調整モデルで、ライフスタイルスコアが1点増加すると、認知スコアが0.216単位上昇した[標準誤差(SE)=0.036、P<0.001]。多変量調整モデルに一般的な認知症の脳病理を含めても、この関連性の強さも有意性も大きく変化しなかった。アミロイドβ負荷量調整後のβ推定値は0.191だった(SE=0.035、P<0.001)。ライフスタイルスコアが高いほど、脳内のアミロイドβ負荷量は少なかった(β=-0.120、SE=0.041、P=0.003)。...