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早産児にRSV急性下気道感染症の高い疾病負荷

2024年3月10日  Lancet

在胎37週未満で生まれた早産乳幼児を対象に、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)に起因する急性下気道感染症(ALRI)の世界的な疾病負荷と危険因子を、集約データと個別被験者データの系統的レビューとメタ解析で評価。47件の研究の集約データと、17件の研究の個別被験者データを組み入れ、2段階のメタ解析(多変量ロジスティック回帰および変量効果メタ解析)で統合オッズ比を推測した。 その結果、2019年に世界全体で早産児に、RSV関連ALRI発生165万件、RSV関連入院53万3000件、RSV関連院内死亡3050件、RSV起因死亡2万6760件が生じたと推定された。前期早産児(在胎32週未満)では、生後1年目のRSV関連ALRIの発生率と入院率が在胎期間を問わない乳児全体と比較して有意に高く(月齢群別・転帰別の率比1.69-3.87)、生後2年目に発生率は同程度になったが、入院率は依然として有意に高かった(率比2.26)。早産児全体で、乳児全体のRSV関連ALRI入院の25%(95%不確実性の範囲16-37)を占めていた。...