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高リスク型HPV感染女性でCVD死亡リスクが上昇

2024年3月11日  European Heart Journal

韓国で、高リスク型ヒトパピローマウイルス(HR-HPV)感染と心血管疾患(CVD)による死亡との関連をコホート研究で検討。CVDに罹患していない女性16万3250例(平均40.2歳)にHR-HPVスクリーニングを実施し、最長17年間(中央値8.6年)追跡した。Cox比例ハザード回帰分析を用いて、CVD死亡のハザード比と95%CIを推定した。 その結果、138万953人年の追跡期間中に134件のCVD死亡が発生し、死亡率はHR-HPV陰性女性で105人年当たり9.1、HR-HPV陽性女性で105人年当たり14.9だった。従来のCVD危険因子と交絡因子で調整後、HR-HPV感染女性の非感染女性と比較したアテローム硬化性CVD(ASCVD)、虚血性心疾患、脳卒中による死亡のハザード比(95%CI)は、それぞれ3.91(1.85-8.26)、3.74(1.53-9.14)、5.86(0.86-40.11)だった。HR-HPV感染とASCVDによる死亡との関連性は、肥満女性の方が非肥満女性より強く(交互作用のP=0.006)、ハザード比(95%CI)は肥満女性が4.81(1.55-14.93)、...