多発性硬化症にfrexalimabによるCD40L阻害が有望

再発性多発性硬化症患者125例（平均年齢36.6歳、女性66％）を対象に、第2世代抗CD40Lモノクローナル抗体frexalimabの有効性と安全性を第II相二重盲検無作為化試験で検討。参加者をfrexalimab 1200mg（4週ごとに静脈内投与）群、同300mg（2週ごとに皮下投与）群、各実薬にマッチするプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、8週時点と比較した12週時点のMRIでの新規ガドリニウム増強T1強調病変数とした。 試験開始時、参加者の30％にガドリニウム増強病変があった。12週時点の新規ガドリニウム増強T1強調病変数の調整平均値は、frexalimab 1200mg群が0.2（95％CI 0.1-0.4）、同300mg群が0.3（95％CI 0.1-0.6）、プラセボ統合群が1.4（95％CI 0.6-3.0）だった。プラセボと比較した率比は、1200mg群が0.11（95％CI 0.03-0.38）、300mg群が0.21（95％CI 0.08-0.56）だった。とくに頻度の高かった有害事象は、新型コロナウイルス感染症と頭痛だった。...