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RA高リスク患者にアバタセプトで発症抑制

2024年3月12日  Lancet

MRIで発症前関節リウマチ(preclinical RA)の炎症が検出された患者98例(女性71%)を対象に、アバタセプトの炎症改善効果を国際多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(ARIAA試験)。ACPA陽性で、関節痛(腫脹なし)、手部MRIで骨炎、滑膜炎、腱鞘滑膜炎の兆候が見られた18歳以上の患者を組み入れた。主要評価項目は、6カ月時点で炎症が軽減した患者の割合とした。 その結果、6カ月時点での発症前炎症改善率は、アバタセプト群が57%、プラセボ群が31%だった(絶対差26.5%、95%CI 5.9-45.6、P=0.014)。関節リウマチ発症率は8%および35%だった(ハザード比0.14、同0.04-0.47、P=0.0016)。6カ月の投与終了12カ月後となる18カ月目も、炎症の改善(51% vs. 24%、P=0.012)、関節リウマチへの進行(35% vs. 57%、ハザード比0.14、同0.04-0.47、P=0.018)に両群で有意差が認められた。重篤な有害事象発現率は、アバタセプト群が8%、プラセボ群が14%だった。試験期間中、死亡は認められなかった。...