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妊婦にコロナワクチン接種で新生児有害リスク増加せず

2024年3月12日  Journal of the American Medical Association

スウェーデンとノルウェーで妊婦の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)mRNAワクチン接種後の新生児有害事象リスクを集団ベースのコホート研究で評価した。2021年6月から2023年1月に両国で出生した新生児全例19万6470例(男児51.3%、正期産93.8%、スウェーデン出生62.5%)を対象とした。 その結果、妊娠中にCOVID-19ワクチン接種に曝露されたのは9万4303例(48.0%)だった。曝露した乳児による新生児転帰のオッズ増加はなく、新生児非外傷性頭蓋内出血(イベント発生率1.7 vs. 3.2/1000、補正オッズ比0.78、95%CI 0.61-0.99)、低酸素性虚血性脳症(同1.8 vs. 2.7/1000、0.73、0.55-0.96)、新生児死亡(同0.9 vs. 1.8/1000、0.68、0.50-0.91)はオッズが低下した。サブグループ解析でも妊娠中のワクチン接種と新生児死亡率低下との間に同様の関連が認められた。ワクチンメーカー別に解析を層別化しても、ワクチン接種と新生児死亡率低下との関連は減弱しなかった。...