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アジスロマイシン大規模配布、小児死亡率に有意差なし

2024年3月13日  Journal of the American Medical Association

サハラ以南のアフリカで、季節性マラリアの化学予防を実施しているブルキナファソで、小児(生後1-59カ月)への経口アジスロマイシン配布が小児死亡率を低下させるかどうかをクラスター無作為化プラセボ対照試験で検討(CHAT試験)。341のコミュニティをアジスロマイシン配布とプラセボ配布に1対1の比率で無作為化割り付けし、居住する小児に対して試験薬の単回投与を年2回、3年間(計6回)実施した。主要評価項目は小児の全死因死亡率とし、年2回の全数調査で評価した。 その結果、期間中の死亡数はアジスロマイシン群(3万4399例、平均月齢25.2カ月)が6万592人年当たり498件(8.2件/1000人年)、プラセボ群(3万3847例、同25.6カ月)が5万8547人年当たり588件(10.0件/1000人年)で、プラセボ群と比較したアジスロマイシン群の死亡率比は0.82(95%CI 0.67-1.02、P=0.07)だった。死亡率比は月齢別に、1-11カ月齢で0.99、12-23カ月齢で0.92、24-59カ月齢で0.73だった。...