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脳卒中、EVTにメチルプレドニゾロン追加の効果は

2024年3月14日  Journal of the American Medical Association

中国の82施設で、大血管閉塞による急性虚血性脳卒中患者1680例(中央値69歳、女性43.3%)を対象に、血管内血栓除去術(EVT)の補助療法としての低用量メチルプレドニゾロン静脈内投与の有効性と有害事象を無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討(MARVEL試験)。患者をメチルプレドニゾロン群(839例)とプラセボ群(841例)に無作為化割り付けした。主要有効性評価項目は90日時点の身体障害レベル(修正Rankin尺度で評価)、主要安全性評価項目は90日時点の死亡率、48時間以内の症候性頭蓋内出血の発生率とした。 その結果、90日時点の修正Rankin尺度スコア中央値は、メチルプレドニゾロン群が3、プラセボ群が3だった(軽度身体障害の調整後一般化オッズ比1.10、95%CI 0.96-1.25、P=0.17)。メチルプレドニゾロン群はプラセボ群と比較して、死亡率(23.2% vs. 28.5%、調整後リスク比0.84、95%CI 0.71-0.98、P=0.03)と症候性頭蓋内出血率(8.6% vs. 11.7%、同0.74、0.55-0.99、P=0.04)がいずれも低かった。...