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小児非穿孔性虫垂炎に術後抗菌薬でSSI発生率改善せず

2024年3月15日  JAMA Surgery

壊疽性、化膿性、滲出性(GSE)の非穿孔性虫垂炎患児958例(平均年齢10.7歳、男児59.2%)を対象に、術後抗菌薬投与と手術部位感染(SSI)リスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は、術後30日以内のSSI発生率(切開部および臓器体腔の双方を含む)とした。病院レベル(観測値/期待値比:O/E比)および患者レベルで評価した。 その結果、573例(59.8%)が術後抗菌薬投与を受けていた。病院レベルでは、全体の使用率(中央値53.6%、Spearmanのρ=-0.10、P=0.71)、または術後の抗菌薬使用期間(中央値1日、Spearmanのρ=-0.07、P=0.79)別に分析した場合、SSIのO/E比と術後抗菌薬使用との間に相関は認められなかった。患者レベル(404例)では、術後抗菌薬投与を受けた患児と受けなかった患児で、SSI発生率は同程度だった(1.5% vs. 2.0%、オッズ比0.75、95%CI 0.16-3.39、P=0.70)。...