太陽光発電で酸素供給、低酸素血症小児の死亡率を抑制

ウガンダ農村部の医療施設20施設で、低酸素血症および呼吸器症状で入院した5歳未満の患者2405例を対象に、太陽光発電の酸素（O2 ）システムの死亡率抑制効果をstepped-wedge クラスター無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、低酸素血症検出から48時間以内の死亡率とした。 線形混合効果ロジスティック回帰モデルでの解析の結果、48時間死亡率は医療施設の無作為化前群の5.1％（964例中49例）、無作為化後群の2.9％（1440例中42例）だった（調整後オッズ比0.50、95％CI 0.27-0.91、P＝0.023）。太陽光発電O2 システム導入による相対リスク低下度は48.7％（95％CI 8.5-71.5）で、死亡1件を回避するための治療必要数は45（同28-230）だった。O2 使用率は無作為化前の50.2％から無作為化後には98.8％に増加した（P＜0.0001）。有害事象は両群同等で、介入に関連しないと思われた。回避された障害調整生存年当たりの費用対効果は25ドル（95％CI 6-505）と推定された。...