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PM2.5曝露量増で心血管疾患による入院増

2024年3月18日  British Medical Journal

65歳以上の住民5976万1494例を対象に、微小粒子状物質(PM2.5)への長期曝露と各心血管疾患(CVD)による初回入院リスクとの曝露-反応関係を住民対象コホート研究で検討。PM2.5予測値を各参加者の居住地郵便番号と結び付けた。主要評価項目は、追跡調査期間中の虚血性心疾患、脳血管疾患、心不全、心筋症、不整脈、心臓弁膜症、胸腹部大動脈瘤、または各CVDの複合による初回入院リスクとした。 その結果、3年間のPM2.5平均曝露量と、心臓弁膜症を除く6種類の各CVDによる初回入院の相対リスク増加に関連が見られた。複合CVDでは単調増加曲線を示し、曝露量5μg/m3以下(WHOの大気環境に関するガイドライン)と比べた曝露量9-10μg/m3(研究期間中の米国平均9.7μg/m3)の相対リスクは1.29(95%CI 1.28-1.30)だった。複合CVDによる入院の絶対リスクは、曝露量5μg/m3以下で2.59%、9-10μg/m3で3.35%と増加した。この影響は、曝露後3年以上持続した。...