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E型肝炎ワクチンの長期有効性を追跡、8.5年は抗体維持

2024年3月20日  Lancet

16-65歳の健康成人11万2604例を対象に、組換えE型肝炎ワクチンの長期有効性について第III相二重盲検無作為化プラセボ対照試験の延長追跡試験で検討。ワクチンまたはプラセボを3回接種後、10年間追跡調査した。主要評価項目は、per-protocol(PP)解析による3回目の接種後30日以降のE型肝炎防御に対する有効性とした。 その結果、10年間でワクチン群の13例(0.2例/1万人年)、プラセボ群の77例(1.4例/1万人年)がE型肝炎を発症した。ワクチンの有効性は、修正intention-to-treat(ITT)解析で83.1%(95%CI 69.4-91.4)、PP解析で86.6%(同73.0-94.1)だった。ベースラインで血清陰性、E型肝炎ワクチン接種を3回受けたサブグループを対象に免疫原性の評価を行ったところ、中国のQindongでは87.3%で8.5年間、Anfengでは73.0%で7.5年間、抗体の発現が維持されていた。...