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自殺企図経験者の2割が先行する精神疾患なし

2024年3月22日  JAMA Psychiatry

依存症および関連疾患に関する米国疫学調査(NESARC-III)のデータを用いて、初回自殺企図前の精神疾患の有無を検討。回答者3万6309人のうち1948人に生涯自殺企図経験が確認された。男性、女性、および3つの年齢群(20-35歳未満、35-50歳、50超-65歳)に対して個別の分析を実施した。 その結果、生涯自殺企図経験者の推定19.6%が、先行する精神疾患なしに初回自殺企図を図っていた。この割合に年齢や性別による有意差は認められなかったが、女性の方が男性より精神疾患発症年に自殺企図を図りやすく[14.9%(95%CI 12.5-17.3) vs. 8.6%(同6.0-11.2)、P<0.001]、50超-65歳では自殺企図率が他の年齢群より低かった[3.9%(同3.5-4.4)vs. 35-50歳6.1%(同5.4-6.8)、20-35歳未満6.2%(同5.6-6.9)、P<0.001]。...