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進行褐色細胞腫・パラガングリオーマにスニチニブが有効

2024年3月24日  Lancet

転移を伴う進行褐色細胞腫・パラガングリオーマ患者78例(18歳以上)を対象に、スニチニブの安全性および有効性を第II相国際多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(FIRSTMAPPP試験)。主要評価項目は12カ月時点の無増悪生存(PFS)率とし、スニチニブによってPFS率が20%から40%に改善すると仮定した。32%が生殖細胞系列にSDHx変異を有しており、69%に前治療歴があった。 その結果、主要評価項目は達成された。12カ月時点のPFS率はスニチニブ群が36%(90%CI 23-50)、プラセボ群が19%(同11-31)だった。主なグレード3または4の有害事象は、無力症(18% vs. 3%)、高血圧(13% vs. 10%)、背部または骨痛(3% vs. 8%)だった。スニチニブ群では3例が死亡した(呼吸不全、筋萎縮性側索硬化症、直腸出血)。薬剤関連とみなされたのは直腸出血のみだった。プラセボ群では2例が死亡した(誤嚥性肺炎、敗血症性ショック)。...