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脳梗塞発症後4.5時間以上でのtenecteplase投与の効果は

2024年3月26日  New England Journal of Medicine

虚血性脳卒中患者を対象に、最後に未発症が確認されてから4.5-24時間後にtenecteplaseを投与した場合の効果を多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(TIMELESS試験)。中大脳動脈または内頸動脈の閉塞所見があり、灌流画像で救済可能な組織が確認された患者をtenecteplase群とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、90日時点の修正Rankin尺度(範囲0-6、高スコアほど障害が大きく6点は死亡)の順序スコアとした。 その結果、登録した458例のうち77.3%がその後血栓除去術を受けた。未発症確認から無作為割付けまでの時間の中央値は、tenecteplase群が約12時間、プラセボ群が約13時間だった。90日時点の修正Rankin尺度のスコアの中央値は各群とも3で、プラセボに対するtenecteplaseのスコア分布の調整共通オッズ比は1.13(95%CI 0.82-1.57、P=0.45)だった。90日時点の死亡率はtenecteplase群が19.7%、プラセボ群が18.2%で、症候性頭蓋内出血の発生率はそれぞれ3.2%、2.3%だった。...