皮膚慢性GVHDの患者報告転帰、死亡リスク予測に有用か

皮膚の慢性移植片対宿主病（GVHD）患者436例［表皮型（epidermal-type）慢性GVHD 229例、硬化性慢性GVHD 131例、併発76例］を対象に、表皮型と硬化性の長期患者報告転帰（PRO）との関連を比較し、PROによる死亡リスクの高い患者の特定が可能かどうかを前向きコホート研究で検討。症状の負荷をLee Symptom Scale（LSS）皮膚スコア（高スコアほど転帰不良）で評価し、QOLをFunctional Assessment of Cancer Therapy-Bone Marrow Transplantation（FACT-BMT：低スコアほど転帰不良）により測定した。 その結果、交絡因子を調整後、硬化性GVHDは表皮型GVHDよりも平均FACT-BMTスコアが6.1点（95％CI 11.7-0.4、P＝0.04）低く、両タイプ併発は表皮性GVHDよりも平均LSS皮膚スコアが9.0点（95％CI 4.2-13.8、P＜0.001）悪かった。診断時点での臨床的に意味のあるFACT-BMTスコア低下により、非再発死亡の調整後オッズが9.1％（95％CI 2.0％...