1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. CTでの膝関節内石灰化はMRIでの軟骨悪化のリスク高い

CTでの膝関節内石灰化はMRIでの軟骨悪化のリスク高い

2024年3月29日  専門誌ピックアップ

Multicenter Osteoarthritis Study参加者を対象に、膝関節CTでの関節内石灰化と膝関節MRIでの軟骨損傷悪化との関連を検討。CTでの関節内石灰化はBoston University Calcium Knee Score(BUCKS)>0、MRIでの軟骨悪化はMRI OA Knee Score(MOAKS)上昇と定義した。調査開始時の関節内石灰化[膝全体、区画特異的(内側/外側)、小領域特異的(部位一致)]と、対応する部位の2年追跡時の軟骨悪化との関連を評価した。 1673例(平均年齢60歳、女性56%、平均BMI 29kg/m2)を組み入れた。9.0%に膝の関節内石灰化が見られ、追跡調査で47.4%に軟骨悪化が見られた。膝の組織の石灰化には、部位を問わず、MRIでの軟骨悪化との関連は認められなかった。しかし、軟骨の石灰化があると、同じ区画での軟骨悪化のリスクが1.39倍(95%CI 1.04, 1.88)で、小領域特異的解析でも同様の結果が得られた。...