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GLP-1RA使用で腸管前処置の質が低下

2024年3月30日  専門誌ピックアップ

スクリーニングまたはサーベイランスで大腸内視鏡検査を実施した患者446例を対象に、腸管前処置に対するグルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1RA)の影響を後ろ向きコホート研究で検討。糖尿病または肥満に対してGLP-1RAを使用している患者(ケース群265例)と、検査3カ月以内には使用していない患者(コントロール群181例)を組み入れた。Boston Bowel Preparation Scale(BBPS)を用いて腸管前処置の質を評価した。ベースラインでは、ケース群の方が糖尿病患者が多かった(P=0.001)。 その結果、糖尿病で調整後の平均BBPSは、ケース群よりコントロール群の方が有意に高かった(7.0±1.9 vs. 7.5±2.4、P=0.046)。BBPS総スコアが5未満だった患者の割合は、ケース群の方が有意に高かった(15.5% vs. 6.6%、P=0.01)。腸管前処置不良のため大腸内視鏡検査の再施行が必要だった患者の割合も、ケース群の方が有意に高かった(18.9% vs. 11.1%、P=0.041)。...