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コロナ入院患者高リスク群でバリシチニブの効果最大

2024年4月1日  Annals of Internal Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者に対するバリシチニブ+レムデシビルとプラセボ+レムデシビルを比較したACTT-2試験の事後解析を実施。成人患者999例を対象に、ACTT-1試験で開発したACTTリスクプロファイルのリスク四分位群ごとにバリシチニブの治療効果を検討した。 その結果、対照群と比べ、高リスク四分位群[ベースラインのリンパ球絶対数(ALC)低値、好中球絶対数(ANC)高値、血小板数低値を特徴とする]では、バリシチニブ+レムデシビル群は28日以内の死亡リスクが低く(ハザード比0.38、95%CI 0.16-0.86、P=0.020)、侵襲的機械的換気への移行または死亡が少なく(同0.57、0.35-0.93、P=0.024)、回復率が高かった(同1.53、1.16-2.02、P=0.002)。対照群と比較してバリシチニブ+レムデシビル群では5日後のALC増加およびANC低下が有意に大きく、バリシチニブの効果は高リスク四分位群で最大だった。...