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HR+乳がん男性の特異的死亡リスクは20年以上持続

2024年4月1日  JAMA Oncology

ホルモン受容体陽性(HR+)乳がんステージI-IIIの男性に対する乳がん特異的死亡(BCSM)と非BCSMの20年リスクを観察コホート研究で推定した。1990年から2008年にHR+乳がんステージI-IIIと診断された男性2836例(追跡期間中央値15.41年、診断時の年齢中央値67歳)の集団ベースデータを解析し、リスクに伴う因子も特定した。 その結果、BCSMの20年累積リスクは、ステージIが12.4%、ステージIIが26.2%、ステージIIIが46.0%だった。平滑化したBCSMの年間ハザード推定値は、リンパ節転移分類が1段階上昇するごとに晩期ハザード率が増加し、N3とステージIIIでは二峰性分布(ハザード率ピークが4年と11年)に達した。診断から5年生存した患者の補正後BCSMリスクは、50歳未満のほうが64歳超より高く、グレードIIまたはIII/IV腫瘍がグレードI腫瘍より高く、ステージIIまたはIII疾患がステージIより高かった。...