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GLP-1RAで胃残留物増加、推奨の術前絶飲食時間では不十分か

2024年4月2日  JAMA Surgery

GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)を使用している患者62例を対象に、GLP-1 RAと麻酔下手術前の胃残留物との関連を前向き横断的研究で検討。胃超音波検査を用いて、胃残留物量をGLP-1 RA非使用者(62例)と比較した。患者は、麻酔下で行う待機的手術の術前絶飲食ガイドラインに従った。主要評価項目は胃残留物増加とし、固形物、高濃度液体または1.5mL/kg超の清澄液の残留と定義した。 その結果、胃残留物が増加していたのは、GLP-1 RA使用患者(曝露群)が56%(62例中35例)、非使用患者(対照群)が19%(62例中12例)だった。交絡因子調整後、GLP-1 RAの使用と胃残留物増加に関連が見られた(差30.5%、95%CI 9.9-51.2、調整後有症割合比2.48、同1.23-4.97)。GLP-1 RA中止期間と胃残留物増加との間に関連は認められなかった(調整後オッズ比0.86、同0.65-1.14)。...