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25年間で英国の成人がん罹患率は増加、死亡率は大幅減少

2024年4月6日  British Medical Journal

英国の全てのがん種を合わせた罹患率と死亡率の25年間にわたる傾向を後ろ向き二次データ解析で検討した。英国内の23のがん医療施設で1993-2018年にがんと診断またはがんで死亡した35-69歳を解析対象とした。 その結果、25年間でがん罹患数は、男性は57%増(1993年登録5万5014例が2018年には8万6297例)、女性は48%増(同6万187例が8万8970例)で、年齢標準化率は男女とも年平均0.8%増だった。罹患率の増加は、主に前立腺がん(男性)と乳がん(女性)によるものだった。これら以外では年齢標準化がん罹患率の傾向は比較的安定していた。少数がん(メラノーマ皮膚がん、肝臓がん、口腔がん、腎臓がんなど)は罹患率の増加傾向が認められた。 25年間でがん死亡数は、男性20%減(3万2878例から2万6322例)、女性17%減(2万8516例から2万3719例)で、年齢標準化死亡率は全てのがん種を合わせて男性37%減(年間-2.0%)、女性33%減(同-1.6%)だった。男性は胃がん、中皮腫、膀胱がん、女性は胃がん、子宮頸がん、非ホジキンリンパ腫で死亡率が大きく低下した。...