精神疾患患者の尿中8-oxoGuoは高く死亡リスクと関連

デンマークで2つのコホート研究参加者の7728人（女性51.5％、平均年齢58.6±11.9歳、40.0%が精神疾患歴あり）を対象に、核酸の酸化ストレスマーカー値と全死因死亡率を検討。酸化によるRNA損傷は尿中の8-oxo-7,8-dihydroguanosine（8-oxoGuo）、DNA損傷は尿中の8-oxo-7,8-dihydro-2'-deoxyguanosine（8-oxodG）で評価した。追跡期間は最長16.0年だった。 その結果、ベースラインの8-oxoGuo平均値は精神疾患群の方が非精神疾患群より統計的有意に高かったが（2.4±1.2 vs. 2.2±0.9nmol/mmol、P＜0.001）、8-oxodGに有意な群間差はなかった。全死因死亡率は、非精神疾患群と比べて精神疾患群の方が高く（ハザード比1.44、95％CI 1.27-1.64、P＜0.001）、8-oxoGuo排泄量の三分位の増加に伴い両群で増加し、精神疾患なし/8-oxoGuo低値の参照群と比べて精神疾患あり/8-oxoGuo高値群ではリスクがほぼ2倍だった（同1.99、1.58-2.52、P＜0.00...