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がん患者に新たな段階的共同ケア介入で健康関連QOLが改善

2024年4月10日  Lancet

抑うつ、疼痛、または疲労感を有するがん患者459例(21歳以上、男性44%)とその家族介護者190例(21歳以上)を対象に、総合的なスクリーニングと新たな段階的共同ケアの有効性を第III相並行群間無作為化試験で検討。標準ケアと比較した。段階的共同ケア群では、テレメディシン(電話やビデオ/オンライン会議など)を使ったケアコーディネーターによる週1回の認知行動療法を行った。標準ケア群では、スクリーニングと、各症状の治療に適した医療機関への照会を行った。主要評価項目は、6カ月時点での患者の健康関連QOLとした。 その結果、段階的共同ケア群の患者の方が、0-6カ月時点での健康関連QOLが改善し(P=0.013、効果量0.09)、12カ月時点でも維持された(P=0.74、効果量0.01)。さらに、0-6カ月時点での精神的(P=0.012)、機能的(P=0.042)、身体的(P=0.033)ウェルビーイングも改善した。両群の患者に有害事象は認められず、死亡は試験と関連がないと判断された。...