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うつ病入院治療に高照度光療法追加、優越性示せず

2024年4月11日  JAMA Psychiatry

青年期の大うつ病性障害患者224例(女児192例、男児32例、平均年齢15.5歳)を対象に、通常の入院治療に朝の高照度光療法(1万lux)を追加する効果を二重盲検並行群間無作為化プラセボ対照試験で検討。プラセボとして赤色光(100lux)と比較した。ICD-10基準を満たす12-18歳の中等症ないし重症患者を組み入れた。主要評価項目は、ベースラインから治療後までのベック抑うつ質問票-II(BDI-II)スコアの変化量とした。 その結果、4週時点でBDI-IIスコアは有意に減少しており、減少量は平均-7.5(95%CI -9.0--6.0、Hedgesのg=0.71)だった。高照度光療法は、この変化に影響を及ぼさなかった(群×時間効果に有意差なし)。追跡不能率は、16週時点で31%(69例)、28週時点で49%(110例)だった。試験全体を通して、重篤な有害事象が10件認められたが、試験治療とは関連がないと判断された。...