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妊娠中に使用する抗てんかん薬の変化で先天奇形減少か

2024年4月12日  JAMA Neurology

てんかん女性の妊娠中の抗てんかん薬(ASM)の使用が出生児の重大な先天奇形(MCM)のリスク上昇に及ぼす影響を縦断的前向き観察コホート研究で検討。使用頻度の高い8種類のASMに妊娠中に曝露された14-55歳の女性の出生児を生後1年まで追跡し、出生前曝露後のMCM有病率とMCM有病率の経時的変化を評価した。 その結果、妊娠9840件(女性8483例、平均年齢30.1歳)が8種類のASMに曝露された。MCMの発生率は、バルプロ酸9.9%、フェニトイン6.3%、フェノバルビタール6.2%、カルバマゼピン5.4%、トピラマート4.9%、ラモトリギン3.1%、oxcarbazepine 2.9%、レベチラセタム2.5%だった。MCMの全有病率は、1998-2004年の6.1%から2015-22年の3.7%に低下した。この経時的な低下は、単変量ロジスティック解析では有意だったが、ASM曝露パターンの変化で調整すると有意ではなかった。...