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進行NSCLC高齢患者にICI+化学療法の有効性と安全性

2024年4月16日  JAMA Oncology

日本の58の医療施設で、75歳以上の進行非小細胞肺がん(NSCLC)未治療患者1245例(年齢中央値78歳、男性78%)を対象に、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)+化学療法併用の有効性および安全性を後ろ向きコホート研究で検討。被験者中、Programmed death ligand-1(PD-L1)発現量が1%未満の患者の割合は22%、1-49%は31%、50%以上は33%だった。 その結果、全生存期間(OS)中央値は、ICI+化学療法群(354例)20.0カ月(95%CI 17.1-23.6)、ICI単独群(425例)19.8カ月(同16.5-23.8)、白金製剤併用療法群(311例)12.8カ月(同10.7-15.6)、単剤化学療法群(155例)9.5カ月(同7.4-13.4)だった。傾向スコアでマッチさせた解析で、ICI+化学療法群とICI単独群のOSおよび 無増悪生存期間(PFS)に差は見られなかった。PD-L1発現量1%以上の患者でのOSハザード比は0.98(95% CI 0.67-1.42、P=0.90)、PFSは0.92(同0.67-1.25、P=0.59)だった。グ...