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内視鏡スクリーニング検査で食道がんの発生/死亡率低下

2024年4月18日  Journal of Clinical Oncology

45-69歳の地域住民3万3847例を対象に、食道扁平上皮がん(ESCC)に対する内視鏡スクリーニング検査の有効性を地域住民対象クラスター無作為化試験で検討。クラスターとして中国北部のESCC高リスク地域である668の村落を組み入れた。スクリーニング群では、ルゴール液を用いた色素内視鏡検査を行った。主要評価項目は食道がん(EC)の発生率および死亡率とした。 その結果、最長9年間の追跡調査で、10万人年当たりのEC発生率はスクリーニング群が60.9、対照群が72.5だった。死亡率は29.7および32.4だった。intention-to-treat(ITT)解析では、対照群に比べスクリーニング群で発生率が19%(調整後ハザード比0.81、95%CI 0.60-1.09)、死亡率が18%(同0.82、0.53-1.26)低下した。per-protocol(PP)解析では、発生率が22%(同0.78、0.56-1.10)、死亡率が21%(同0.79、0.49-1.30)低下した。...