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MSの血清学的危険因子となるEBVペプチドを検討

2024年4月19日  JAMA Neurology

エプスタイン・バーウイルス(EBV)ペプチドに対する血清学的反応が多発性硬化症(MS)発症に及ぼす影響を前向きコホート内症例対照研究で検討。米国防総省の血清保管所に血清試料が保管されている米軍人から、MS発症の中央値1年前に血清が採取された患者30例と、マッチさせた対照者30例を選択し、2263のEBVペプチドに対する抗体のMS発症率比を推定した。 対象者の試料採取時の平均年齢は27.8歳で、男性が76.7%だった。EBVペプチドームに対する抗体反応はMS患者の方が強かったが、識別可能なパターンは認められなかった。66のEBVペプチド[大部分はEBV核抗原(EBNA)]に対する抗体反応がMS患者の発症前血清で有意に高かった(抗体濃縮の最高三分位 vs. 最低三分位の率比33.4、95%CI 2.5-448.4、傾向のP=0.008)。抗EBNA-1抗体総量が多いこともMSリスクの上昇と関連していた(同27.6、2.3-327.6、傾向のP=0.008)。...