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50歳以上の非活動性MS、HET中止で再発リスク上昇

2024年4月20日  JAMA Neurology

50歳以上の非活動性多発性硬化症(MS)患者を対象に、効果の高い治療(HET)の中止が再発リスクに及ぼす影響を観察コホート研究で検討。フランスのMSデータベースから、HETを受け、2年以上再発がなかったかMRIで活動性が認められなかった再発寛解型MS患者のデータを抽出し、HET中止群と継続群に分類して動的傾向スコアを用いて1対1でマッチさせた。 各群154例をマッチさせた(平均年齢57.7歳、最後の炎症活動からの平均経過期間5.6年、傾向スコアマッチング後の平均追跡期間2.5年)。初回再発までの期間は、中止群の方が継続群よりも有意に短縮した(ハザード比4.1、95%CI 2.0-8.5、P<0.001)が、HET間で差があり、ナタリズマブはハザード比7.2(95%CI 2.1-24.5、P=0.001)、フィンゴリモドでは同4.5(同 1.3-15.5、P=0.02)、抗CD20薬は同1.1(0.3-4.8、P=0.85)だった。...