心臓移植待機者の人種/性別がドナー心臓受け入れに影響

心臓移植待機リストの患者を対象に、患者の人種や性別がドナー心臓の受け入れに及ぼす影響をコホート研究で検討。United Network for Organ Sharing（UNOS）データベースを用いて、待機リストに載っている米国の非ヒスパニック系黒人（黒人）および非ヒスパニック系白人（白人）の成人を組み入れた。ドナー1万3760例、心臓提供15万9177件、心臓移植候補者は1万4890例で黒人が30.9％、白人が69.1％、男性が73.6％、女性が26.4％だった。主要評価項目は、移植センターチームによる心臓提供の受け入れとした。 その結果、提供受け入れの累積発生率は白人女性に対してが最も高く、続いて黒人女性、白人男性、黒人男性の順だった（P＜0.001）。人種別では、初回（オッズ比0.76、95％CI 0.69-0.84）から16回目までの提供に対して、黒人候補者の方が受け入れのオッズが低かった。性別では、初回（同1.53、1.39-1.68）から6回目までは女性の方が受け入れのオッズが高く、10回目から31回目では低かった。...