ERBB2/HER2陽性乳がん腫瘍固有サブタイプでpCRとEFSの関連に差

ERBB2/HER2陽性早期乳がん（EBC）患者を対象とした第III相試験3件の統合解析を実施し、病理学的完全奏効（pCR）と無イベント生存（EFS）の定量的関連を内因性サブタイプ別および他の遺伝子発現シグネチャー別に検討。化学療法＋トラスツズマブ、ラパチニブまたは2剤併用療法を受けたEBC患者1289例を解析対象とし、患者758例からの検体を用いて遺伝子発現プロファイリングを実施した。 その結果、pCRはERBB2-enriched型（ハザード比0.45、95％CI 0.29-0.70、P＜0.001）およびbasal-like型（同0.19、0.04-0.86、P＝0.03）でEFSと関連したが、ルミナルA型またはB型では関連しなかった。ERBB2-enriched型で、トラスツズマブ単独に比べて2剤併用療法の有意な独立したEFS便益が示された（同0.47、0.27-0.83、P＝0.009）。遺伝子発現シグネチャー618個のうち275個（44.5％）がpCR、9個（1.5％）がEFSと有意に関連した。ルミナル関連シグネチャーは、特に残存病変のある患者で、ホルモン受容体の状態とは無...