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腹壁ヘルニア修復後の5年再発率、メッシュ使用で40%超

2024年4月25日  JAMA Surgery

腹壁ヘルニア修復歴が1回以上の患者を対象に、経時的な腹壁ヘルニア再発率および再発に関連する危険因子を後ろ向き集団ベース研究で検討。修復術でのメッシュの使用の有無により患者を2群に分けた。メッシュ群2万9834例、非メッシュ群5599人を解析対象とした。 カプランマイヤー解析の結果、メッシュ群と非メッシュ群の累積再発率は、6ヵ月時2.8% vs. 4.0%、1年時8.0% vs. 32.6%、2年時19.7% vs. 52.4%、3年時29.3% vs. 61.4%、4年時38.5% vs. 71.2%、5年時44.9% vs. 73.7%だった。ヘルニア再発のリスク上昇と関連した危険因子は、高BMI、免疫抑制剤の使用、瘢痕および傍ストーマヘルニア、ロボット支援手術、ヘルニア門の大きさ、生物学的または吸収性合成メッシュの使用、ならびに合併症(手術部位感染、再手術)だった。再発のリスク低下と関連した因子は、メッシュ幅の大きさ、筋膜の減張切開、および筋膜閉鎖だった。再発に関連する最も重要な因子はヘルニアの種類だった。...