スマートインスリンペンの治療アドヒアランスと血糖管理

16カ国のリアルワールドデータを用いて、基礎インスリンと追加インスリン（スマートインスリンペン使用）を自己投与し、持続血糖モニタリング（CGM）を併用する成人3945例を対象に、治療アドヒアランスと血糖管理との関連を評価。データを14日間収集し、基礎インスリンと追加インスリンの投与忘れ回数で治療アドヒアランスを、データアップロード日数でスマートペンへのエンゲージメントを評価した。 その結果、平均すると14日間に基礎インスリン0.2回と追加インスリン6.0回の投与忘れがあった。14日間に1回以上の基礎インスリン投与忘れが生じる推定確率は17.6％（95％CI 16.5-18.7）だった。基礎インスリンまたは追加インスリンの14日間に1回の投与忘れによりTime in Range（TIR、目標：3.9-10.0mmol/L）がそれぞれ2.8％と1.7％有意に減少した。14日間に2回の投与忘れでは、TIRの減少が5％を上回った。スマートペンへのエンゲージメントは、血糖の良好な転帰に関連していた。...