重症喘息の女性は有症状・肥満が多い

重症喘息（SA）患者を対象に、実診療下での重症喘息と性別の関連を後ろ向き横断的研究で検討。英国のSevere Asthma Registry（UKSAR）から3679例（女性60.9％）、Optimum Patient Care Research Database（OPCRD）から1万8369例（女性67.9％）のSA患者を組み入れた。人口統計学的特徴、臨床的特徴、治療の特徴を男女別に評価した。 その結果、女性の方がACQ-6（UKSAR：調整後オッズ比1.14、95％CI 1.09-1.18）およびRoyal College of Physicians-3 Question（RCP- 3Q）スコア（OPCRD：同1.29、1.13-1.47）が高く、有症状患者が多かった。しかし、1秒率（FEV1％）予測値は高く（UKSAR：68.7％ vs. 64.8％、P＜0.001）、最大呼気流量に有意差は認められなかった。タイプ2炎症バイオマーカーのIgE（UKSAR：129IU/mL vs. 208IU/mL、P＜0.001）およびFeNO（UKSAR：36ppb vs. 46ppb、P＜0...