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CKDの進行リスクはアルブミン尿レベルと共に上昇

2024年4月26日  Annals of Internal Medicine

正常アルブミン尿の慢性腎臓病(CKD)患者1629例を対象に、ベースラインのアルブミン尿レベルがCKD進行に及ぼす影響を前向き多施設共同コホート研究で検討。Chronic Renal Insufficiency Cohort(CRIC)研究から、尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)30mg/g未満、推定糸球体濾過量(eGFR)20-70mL/分/1.73m2のCKD患者を組み入れた。CKD進行[eGFR 50%低下と腎不全(透析または腎移植)の複合]の調整後10年累積発生率を評価した。 その結果、追跡調査期間中央値9.8年で、CKDが進行したのは182例だった。CKD進行の調整後10年累積発生率は、UACR 0-5mg/g未満だった患者が8.7%(95%CI 5.9-11.6)、5-15mg/g未満が11.5%(同8.8-14.3)、15mg/g以上が19.5%(同15.4-23.5)だった。UACRが15mg/g以上だった患者を、5-15mg/g未満および0-5mg/g未満の患者と比較した場合、絶対リスク差はそれぞれ7.9%(同3.0-12.7)および10.7%(同5.8-15...