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HER2過剰発現NSCLCにトラスツズマブ デルクステカンが有望

2024年4月29日  The Lancet Oncology

遠隔転移を伴う切除不能の非扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)でHER2過剰発現が確認された患者90例を対象に、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカンの抗腫瘍効果と安全性を多施設共同非盲検第II相試験で検討(DESTINY-Lung01試験)。49例(コホート1、平均年齢63.0歳)に6.4mg/kg、41例(コホート1A、同62.0歳)に5.4mg/kgを投与した。主要評価項目は最大の解析対象集団での確定された客観的奏効率とした。 その結果、確定された客観的奏効率はコホート1で26.5%(95%CI 15.0-41.1、13例、全て部分奏効)、コホート1Aで34.1%(同20.1-50.6、14例、完全奏効2例および部分奏効12例)だった。発現率の高かったグレード3以上の治療関連有害事象は、好中球減少症(コホート1:24%、コホート1A:発生なし)、肺炎(同12%、5%)、疲労(同12%、7%)、病勢進行(同12%、10%)だった。死亡例はコホート1の1例(肺炎)で、治験治療によるものと確認された。...