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家族歴にTRD・他の精神疾患で自殺リスクが上昇

2024年4月29日  JAMA Psychiatry

住民17万2335例(男性8万8330例、追跡調査開始時の平均年齢22.9歳)を対象に、治療抵抗性うつ病(TRD)と家族内での易罹患性との関連をコホート研究で検討。TRD患者の第一度近親者(3万4467例)と、出生年、性別、血縁をマッチさせたTRD未発症者の第一度近親者(13万7868例)を組み入れ、TRDおよび他の主要な精神疾患のリスク、死亡を評価した。TRDは、現在のエピソードに対し、適切な投与量、投与期間で3種類以上の異なる抗うつ薬を使用したことがある場合と定義した。 その結果、TRD患者の第一度近親者の方が低所得で、身体的な併存疾患が多く、自殺による死亡率が高く、TRD発症リスク(調整相対リスク9.16、95%CI 7.21-11.63)が高かった。また、統合失調症(同2.36、2.10-2.65)、双極性障害(同3.74、3.39-4.13)、大うつ病性障害(同3.65、3.44-3.87)、注意欠陥/多動性障害(同2.38、2.20-2.58)、自閉スペクトラム症(同2.26、1.86-2.74)、不安症(同2.71、2.59-2.84)、強迫性障害(同3.14、2.70-...