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狭小弁輪へのTAVR、自己拡張型弁vsバルーン拡張型弁

2024年5月2日  New England Journal of Medicine

経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)を受けた大動脈弁輪面積が430mm2以下の重度大動脈弁狭窄症患者716例(平均年齢80歳、女性87%、Society of Thoracic Surgeons予測平均死亡リスク3.3%)を対象に、supra-annular自己拡張型弁とバルーン拡張型弁の転帰を比較した。 その結果、主要複合評価項目に規定した12カ月時点の死亡、障害を伴う脳卒中または心不全による再入院の発生率のカプランマイヤー推定値は、自己拡張型弁群9.4%、バルーン拡張型弁群10.6%(差-1.2%ポイント、90%CI -4.9-2.5、非劣性のP<0.001)、生体弁機能障害ではそれぞれ9.4%、41.6%だった(差-32.2%ポイント、95%CI -38.7--25.6、優越性のP<0.001)。12カ月時の大動脈弁の平均圧較差は自己拡張型弁群7.7mmHg、バルーン拡張弁群15.7mmHg、平均有効弁口面積は1.99cm2、1.50cm2、血行動態構造弁機能障害の発生率は3.5%、32.8%、生体弁機能障害を呈した女性患者の割合は10.2%、43.3%だった(いずれもP<0....