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PET評価で化学療法省略、HER2陽性早期乳がんのiDFS良好

2024年5月4日  Lancet

HER2陽性早期乳がん患者356例を対象に、化学療法を含まないトラスツズマブ+ペルツズマブ併用療法の実施可能性、安全性、および有効性を第II相無作為化非盲検試験で検討(PHERGain試験)。ドセタキセル+カルボプラチン+トラスツズマブ+ペルツズマブ(TCHP)のA群に71例、トラスツズマブ+ペルツズマブ(内分泌療法ありまたはなし)のB群に285例を比較した。B群はPET評価の非奏効、または術後の病理的評価による非奏効例にTCHPを投与した。試験は進行中で、本報告の追跡期間中央値は43.3カ月だった。 その結果、主要評価項目のB群の3年無浸潤疾患生存率(iDFS)は、94.8%(95%CI 91.4-97.1、P=0.001)で、新たな安全性シグナルは見られなかった。治療関連有害事象(TRAE)および重篤な有害事象(SAE)の発生率はA群の方がB群よりも高かった(グレード3以上62% vs. 33%、SAE 28% vs. 14%)。PET評価および術後の病理学的評価で奏効が確認されたB群の患者は、グレード3以上のTRAE発生率が最も低く(1%)、SAEは認められなかった。...