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AMI後にアポリポ蛋白A1注入の心血管転帰は

2024年5月6日  New England Journal of Medicine

急性心筋梗塞で多枝病変と心血管危険因子のある患者1万8219例を対象に、血漿由来ヒトアポリポ蛋白A1 CSL112の有効性と安全性を国際共同二重盲検プラセボ対照試験で検討(AEGIS-II試験)。CSL112群(6gを週1回、計4回注入)群とプラセボ群に割り付けた(初回注入は初療から5日以内)。主要評価項目は、心筋梗塞、脳卒中、心血管系の原因による死亡の複合とした。 その結果、追跡90日時点の主要評価項目イベントのリスクに群間で有意差はなく[CSL112群4.8% vs. プラセボ群5.2%、ハザード比0.93(95%CI 0.81-1.05)P=0.24]、追跡180日時点[同6.9% vs. 7.6%、0.91(0.81-1.01)]と追跡365日時点[同9.8% vs. 10.5%、0.93(0.85-1.02)]でも有意差はなかった。有害事象が発現した患者の割合は2群で同程度だったが、過敏症事象の報告件数はCSL112群の方が多かった。...