重症疾患の死亡率、妊娠女性は非妊娠女性より低い

米国で、妊娠と重症疾患の転帰との関連を、Premier Healthcare Databaseを用いた傾向スコアマッチングによる後ろ向きコホート解析で検討。2008-21年に退院し、侵襲的機械的換気（MV）を受けたか、入院時に敗血症を来していた18-55歳の妊娠中女性と妊娠していない女性に対して、年齢が完全一致する1対1の傾向スコアマッチングを行い、マルチレベル多変数混合効果ロジスティック回帰分析を実施した。主要評価項目は院内死亡率とした。 その結果、マッチングしたペアの未調整死亡率は、MVコホート（3093組）の妊娠中患者が8.0％、非妊娠患者が13.8％、敗血症コホート（1万3002組）ではそれぞれ1.4％と2.3％だった。調整後の回帰分析で、妊娠は院内死亡率の低いオッズに関連していた（MV：オッズ比0.50、95％CI 0.41-0.60、P＜0.001、敗血症：同0.52、0.40-0.67、P＜0.001）。...