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急性心筋梗塞後エンパグリフロジン追加の効果は

2024年5月7日  New England Journal of Medicine

急性心筋梗塞後の患者6522例を対象に、標準治療に加えたエンパグリフロジンの安全性および有効性をイベント主導型二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討。急性心筋梗塞で入院し、心不全リスクがある患者を組み入れた。主要評価項目は、心不全による入院または全死因死亡の複合とした。 その結果、追跡調査期間中央値17.9カ月時点で主要評価項目の事象が認められたのは、エンパグリフロジン群が267例(8.2%)、プラセボ群が298例(9.1%)だった。発生率はそれぞれ5.9/100人年および6.6/100人年だった(ハザード比0.90、95%CI 0.76-1.06、P=0.21)。また、心不全による初回入院が認められたのは、それぞれ118例(3.6%)および153例(4.7%)で(同0.77、0.60-0.98)、全死因死亡は169例(5.2%)および178例(5.5%)だった(同0.96、0.78-1.19)。有害事象は、エンパグリフロジンの既知の安全性プロファイルと一致した。両群間では同様だった。...